コロナ禍におけるエントリーシートの重要性
エントリーシートを読むと『もったいない書き方だな・・・』という学生さんが多いです。
コロナ禍のためオンラインで選考を行う企業が増えており、選考のための移動が不要となる学生さんは、いろいろな企業に応募がしやすい状況になっていると思います。
学生さんからの応募が増えると、企業はより多くのエントリーシートを読まなくてはいけません。
違和感のあるエントリーシートや、読みにくいエントリーシートは、書類選考で不採用となってしまう可能性が高くなっているということです。
エントリーシートはなんのために書くの?
エントリーシートは、短い文章で応募者の考えを伝える手段です。
面談に進むことができれば口頭での補足ができますが、書類選考で不採用となってしまうとその機会はありません。
書類選考で落ちることがないように、エントリーシートの目的と書くべきことを理解して準備を進めてください。
エントリーシート提出前に確認すること
エントリーシート提出前に必ず確認してほしいことが4つあります。
書類選考で落とされることが内容に確認してください。
理由もあわせて解説します。
- 企業理念やビジョンからずれがことを記載していないか。
これは書類選考の不採用に直結してしまうことなので一番に確認してください。
あたりまえに思うかもしれませんが、たまにこのようなエントリーシートに遭遇します。
調べたらわかることを知らないのは志望度が低いのかな、なぜこの企業に応募してきたのかな、と不信に思ってしまいます。 - 個人の答えが明記されているか。
企業はその学生さん個人のことを知りたいと思っています。
誰にでも該当するような回答ではなく、その人だけが言える(その人の素性がわかる)回答になっているかを確認してください。
例えば『志望動機はなんですか?』という設問があったとします。
ここで『御社の○○という考え方に共感するからです。』で終わる人がいます。
『共感する』というのは誰でも言えますが、例えば、『なぜ共感し、なぜその企業で働きたいか(なぜ同業他社ではないか、なぜ同様の考え方の企業ではないか)』は、個々人で異なるはずです。
自分の言葉で、自分の考えが分かる回答を心がけてください。 - 設問の意図を捉えた回答をしているか。
エントリーシートの設問には、それぞれに意図があります。
企業が何を聞きたくてその設問をしているのか、そこを意識した回答をしてください。
例えば『学生時代に一番頑張ったことは?』という設問があったとします。
『頑張った』ということは、『その人のもつ基準や一般的な基準よりも困難な課題があり、それを乗り越えるために努力や工夫をした』という設問であると解釈できます。
『どのような状況で、なにをどのように工夫し、その結果どうなったのか』、を明示することで、企業はその学生さんの仕事への取り組み姿勢を理解することができます。
設問の意図を考えて、それが伝わる回答を考えましょう。 - 根拠を示した回答になっているか。
エントリーシートには文字数の制約があるため難しい場合もありますが、ここまでできているエントリーシートは多くありません。
逆に言うと、ここまでできていると書類選考は自信をもっていいと思います。
例えば『学生時代に一番頑張ったことは?』という設問があったとします。
この設問で企業が聞きたいことの例として、『それが頑張れた理由(=仕事に向かう態度)』/『困難な課題にどのように取り組むか(=自ら考えて行動できるか)』/『なぜそのような行動をしたか(=その人の行動原理)』、などが挙げられます。
実際の経験に即して、なぜそのような行動を取ったか、なぜ自分ならそれが達成できたのか、など、根拠を示した記載を心がけてください。
・自分の言葉で回答を記載しているか。
・設問の意図を考えて、根拠を示した回答をしているか。
さいごに
エントリーシートは、学生さんから企業に与える第一印象になります。
コロナ禍で面談がオンラインとなる状況を踏まえても、手元にあるデータ(エントリーシート)の重要性は高まります。
エントリーシートの準備をしっかりと行い、その後の選考に繋げていきましょう。
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