中小企業診断士の勉強を始めるにあたり、自分が試験に合格できそうか(たくさんある科目にたちうちできそうか)を考えるために読みました。
まさにタイトル通りでおすすめできる1冊なのでレビューします。
1. この本で学習できること
下記は、中小企業診断士の1次試験と2次試験の出題科目です。
1次試験は7科目、2次試験は4科目あり、それぞれの科目で繋がりがあることがわかります。
この本では、2次試験の4科目(Ⅰ組織, Ⅱマーケティング・流通, Ⅲ生産・技術, Ⅳ財務・会計)をベースに構成されています。
中小企業診断士の科目別攻略法と勉強順はコレ!科目合格・科目免除も解説
また、この本の著者の金城順之介さんは、LEC東京リーガルマインドの専任講師をされている方です。
見開きで左ページに文章解説、右ページにイラスト解説があり、初学者でも理解しやすい構成になっています。
1次試験では、似たような単語や定義をしっかり覚える必要があります。
イラストとセットで学習することで知識の整理や復習にも最適な1冊だと思いました。
では、詳細な本の構成と内容についてです。
はじめに
実は、初学者にとってはここの内容が1番大事ではないかと思います。
これから中小企業診断士の試験合格に向けてどのように勉強するべきか、どのように対策をしていけばいいかが理解できます。
いかに戦略的に進める必要があるかがわかり、まさに1冊目にふさわしい本だと思いました。
第1章 総論 〜戦略論
1次試験科目の『企業経営理論』の戦略論をベースに、中小企業診断の基礎となる知識が載っています。
私は『中小企業診断士』というの業務イメージが湧いていませんでしたが、ここの総論を読むことで、どのような考え方で企業の診断をするか、ということがわかりました。
第2章 組織・人事
2次試験科目の『Ⅰ組織』に関する内容です。
組織に関する各種理論を学びます。
第3章 マーケティング・流通
2次試験科目の『Ⅱマーケティング・流通』に関する内容です。
マーケティングの概要と関連知識、顧客管理に関する基礎知識を学びます。
第4章 生産・技術
2次試験科目の『Ⅲ生産・技術』に関する内容です。
効率的に生産活動を行うための分析手法などの基礎知識を学びます。
第5章 財務・会計
2次試験科目の『Ⅳ財務・会計』に関する内容です。
企業の財務的な側面からの診断をするための分析方法などの基礎知識を学びます。
私は、特にイラスト解説が役立ったと思うのは第5章でした。
・2次試験の4科目をベースに、全体的な知識を網羅できる。
2. この本をおすすめしたい人
まず中小企業診断士の学習を開始しようと思っている人は、かなりおすすめです。
なによりイラスト解説がわかりやすく、予備校講座に通いたくなる気持ちが湧いてくるほどでした。
この本を読んでから教科書や問題集に取り掛かる方が、全体像がイメージできるようになります。
また、この本をベースに持っておくと、知識を体系化する時に役立つと思います。
時間がとれれば1日であっさりと読むことができるため、各科目をさらっと復習することもでき、学習内容の定着状況も測りやすいのではないかと感じました。
唯一、残念だなと思ったのは、索引がないことです。
パラパラめくって探すのもいいですが、索引があればダイレクトに読みたい場所を見つけられるのにな、、、と思いました。
・タイトル通りかどうか
・わかりやすさ
・読みやすさ ←索引がないので減点しました。
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